2007年05月11日

ポリリズムとサッカー

先日縁あって「アフリカン・ミュージック・ナウ」というイベント・コンサートに行ってきました。
セネガルの「サバール」やガボンのアーティストなど出演し、座ってみるのが勿体無いほど中身の濃いものでした。

その中で「ポリリズム」という言葉が出てきました。
簡単に言ってしまえば複合リズム。
二つ以上のリズムが同時進行し、音楽を形成するものです。
アフリカ系の音楽にはその色が濃く、ブラジルの音楽も勿論それに属します。

このコーナーでは「リズム・リズム」と強調していますが、リズムをキープする、正しいリズムを掴むという事が主題ではありません。
その一つがまさにこの「ポリリズム」なのです。

例えば全員が正しい、規則正しいリズムでサッカーを行ったとしましょう。
それは軍隊の行進のような体の動き全てが同じ、サッカーからすれば非常に相手から読まれやすい動きになります。
チーム単位でジョギングする場合も同様です。
この呼吸は2拍子ないし3拍子が多いようです。

「ポリリズム」とは一定のリズムとそれと異なるリズムが複合的に同時に進行するものです。
拍子で言ってしまえば、4拍子と3拍子が同時に流れて一体化しているものです。

相手を欺く動きをするには、相手と同じリズムやスピードでは読まれてしまいます。
相手のリズムを読み、それとは違うリズムで相手を幻惑する。
そういった「リズムの逆読み」が必要な競技がサッカーなのです。
ブラジル人は意識するしないに関わらず、これがうまい。
無駄なタッチが少ないのも、これが一つの要因でしょう。
以前に書いた、「リズムのノリ」とあわせて素晴らしい動きになります。

例えば、キューバにクラーベというリズムパターンがあります。
2小節の中に五つのリズムが入るもので、通常の4拍子より伸びと空間ができ、スピード感が増します。
2-3、3-2のクラーベと言います。
そのパターンに近いものがブラジルにも有り、3-3のリズムパターンが4拍子2小節内に存在します。
手拍子でよく使ったりもします。
これは代表的なブラジルでのポリリズムのスタイルですね。

日本人の場合はリズムをより細かくとらえようとする感覚があります。
だから動きがすばしっこいし、ダイナミズムにも欠けるのです。
リズムを大きくとらえる国の選手達は、一つ一つの動きが緩慢にさえ見えますが、実際のスピードは伸びがあり早いのです。
これ等は文化の違いでもありますが、サッカーという競技は後者の国々の文化との相性が良く、それが今日の勢力図にも影響を及ぼしているようです。

後、ポリリズムには一見4拍子に聞こえるものでも、違うリズムを内包しているものがあります。
いわゆるノリというやつですが、人によっては「訛り」ととらえる人もいますね。
これは又違う機会にでも。

<今回のCD紹介>
前述した「アフリカン・ミュージック・ナウ」で演奏されていた、セネガルの伝統音楽「サバール」です。
演奏していた本人のCDは見つからなかったので、とりあえずこちらで。

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posted by musica-cojb at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカーと音楽
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